「安鍼」の臨床報告

症例 Tさん 男性

うつ病

今回の臨床報告は活脳鍼でうつ病から立ち直ったTさんのお話です。
以前より、別の症状で当院に通院されていたTさんですが、しばらくお会いしていない時期が続きました。その間の5月にうつ病を発症し、病状が深刻だった為、ご家族からの薦めで2週間病院に入院されていたそうです。一度病状が良くなり退院されたのですが、わずか2週間後に、再びうつ病が再発してしまいました。抗うつ剤・入眠剤を摂取するも改善がみられず、症状が強い為当院に来院し、活脳鍼を施術することとなりました。奥様にもご協力を依頼し、強制などはせず、出来るだけご本人の意思を尊重し生活して頂くようお願いをしました。そして、ご本人には太陽の光を浴びることを心掛けて頂き、汗が軽く出る程度の運動をお願いしました。
治療を開始した頃のTさんは、私が今までお会いしていたTさんとは、顔つきも声色も、まるで別人のようでした。以前のTさんを知っている龍榮先生も私達も、そしてご本人自身も、明るさを取り戻すことを心から願っていました。6月に当院での治療が始まり、1ヵ月後の7月には、少しずつ症状に変化が見られてきました。そして7月の終りには、少しですが笑顔もみられるようになり、ちょっとした世間話も出来るようになりました。その時ご本人は「まだまだ」とおっしゃっていましたが、私にはその少しの変化も、ものすごく大きな変化に感じました。トレーニングジムにも通えるようになり、8月からは少しずつ職場にも復帰出来る様になりました。そして9月に入って、ついにうつ病を克服されたのです。
克服されてから始めての治療の際、奥様がご一緒に来院され、治療の後に一緒にお食事に行くのだと、Tさんは嬉しそうにお話して下さいました。
この3ヶ月、一番お辛かったのは、やはりご本人だと思います。でも、それを近くで見守っていた奥様も大変お辛かったと思います。そのお二人が、こうして笑顔でお出掛けなさるのをお見送り出来て、私はとても嬉しく思いました。

当院では、主に脳卒中後遺症の患者様に有効な治療法として、「活脳鍼」を治療させて頂いております。しかし、活脳鍼はそれだけでなく、脳の活性化に有効な治療法ですので、今回のような「うつ病」や「初期認知症」にも適応可能となります。

活脳鍼がこの難しい「うつ病」という病気の回復にお力添え出来たことを、りゅうえい治療院スタッフ一同、大変嬉しく思います。

何かお困りの症状がございましたら、是非一度当院にご相談下さい。
ご連絡お待ちしております。