「安鍼」の臨床報告

臨床例 Mさん

手足のしびれ 不眠 抑うつ

今回の臨床報告は、足のしびれで来院されましたMさんのお話です。二年前の11月に思うように歩くことができなくなり、病院で検査を受けました。その時は、ビタミン不足が原因ではないのかと言われ、しびれを我慢しながらの生活を送っていました。

去年の夏頃に、大腿骨を骨折してしまい、その後なんとか歩くことはできるものの、しびれがより強くなり、症状改善を望み来院したということです。

両足ともに膝下から足先にかけてしびれがあり、併せて不眠もありました。うつも入っているようでした。しびれを起こしている該当神経に鍼灸治療でアプローチし、さらに不眠の治療も行ないました。

初診後の感想を伺うと、足が軽くなったような気がするとおっしゃっていました。その夜は睡眠の質も良くなり、久しぶりにゆっくり眠れたとのことでした。たぶん、しびれが長引き、その苦痛が脳に焼きつくことで、うつ気味になっていたのでしょう。であれば、不眠も納得できます。 治療は、鍼灸と併用して漢方を試して戴いています。漢方薬もお体にあっているようです。遠方なので、短い間隔で当院へいらっしゃることが難しいので、自宅では漢方薬と養生を行っていただき症状改善に励んでもらっています。